「JAA香りコンテスト2014」のグランプリ受賞作品が、JAAプロデュースのもと
オードトワレ「Résonance(リゾナンス)」として本日より発売されます。 2013年から始まった「JAA香りコンテスト」 第2回目のグランプリ受賞者は、日原麻里 様です!おめでとうございます☆ Résonance(リゾナンス) 受賞者の日原麻里さんと川上智子審査委員長 ~受賞コメント~
【 作品タイトル 】 remember (リメンバー) 【 メッセージ 】 私は幼少期から黄色い菜の花が好きでした。その頃の母が撮った写真を今でも大切にしています。 きっとその頃から菜の花のプーンと香るお花の香りに刺激され、母の仕事の休みの日には妹と3人で山登りをして、野に自然と咲いているお花にふれたり、森林の香り、木の幹の香り、土の香り。。。木の実や色んな自然の香りをきっと大切に思い出とともにしまっておいたのかな?と、私が7年前に出遭った医師のアロマスクールの先生との会話の中に結びつくものがあった気がします。 そして去年の川上先生がプロデュースされたプチパル(JAA調香キットPetit parfum)との出遭い。。。 そのひとつひとつの香料の香りに、深い私の心、脳、身体にピンとくる何かがありました。 最初は好きな香り、フローラル調の香りと海の潮の香りのイメージがした香料で、分量も勉強しないまま百円ショップのボトルに入れて、香水好きの母と作った日もあったり、自分でオリジナルのものを作り始めました。 今年の1月から、レポートを仕上げていく日々が続き気付いた頃にはもう香料の虜になっていました。テキストの隅々まで何度もチェックしたりしていました。 ローズ・ジャスミン・ムゲット(スミレ)のアコードからアレンジへと、そしてアロマを10%に希釈して自分のこの手で、失敗を何度もしながらも作った香りには心満たされた感動や達成感は今でも思い出します。 そのそれぞれのベースから他の香料も加えあらゆる土台を作り、いくつかオリジナルの香料だけの香水を作ることに没頭していきました。 中には、女性向けのフローラル調の香水だけではなく、男性向けも。。。と思い自己流ですが例えるのであれば男性用ヘアケア製品の香りのような香水もいくつか作りました。 また、私の中でのイメージとして雨降りの翌朝の草原の香りや、夏の海を感じさせるトロピカルな香りも、プチパルの中に含まれていない香料も取り入れ作ったりもしました。 その作った(失敗作も山のように出来てしまった)香水をよろこんで毎日愛用してくれていたのはいつも母でした。母に背中を押されつつ、2014年の香りコンテストには、この香りをベースにしようと思い、そこからは自分との戦いでした。何ヶ月も納得いかず、改良に改良を重ね、イメージどおりに辿り着いた時には、また一つに大きな山のような達成感を味わうことが出来ました。 私が、この作品をエントリーした意義は今も今後も変わらず、参加することに意義があり、いつかは世の中の人々のため(いやし)になることがあれば、本当に生きる喜びとなり、自分にも自信が持てるようになるのではないかと思います。本当の自分探しを今後も香りを通して追求していきたいと思っています。 |
JAA調香キットPetit parfumの合成香料11種類、調合ベース1種類、それぞれの香料を理解していることが処方に反映されています。合成香料のフローラルノートが核となり、トップからラストノートまでの香調を緩やかに持続させています。調合香料も処方に加わっていますが、割合は少なく、ナチュラル感を損ねる事なく馴染んでいる点も調香経験の豊富さを感じさせるものでした。ローズオイル、ジャスミンアブソリュートなどインパクトが強く、全体のバランスを壊しかねない希少天然香料の使用は全体の数パーセントに抑えて、作品に高級感をもたらしています。透明感のあるフローラルノートは、印象的で、グランプリにふさわしい魅力的なものでした。 |